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- 更新‘24/03/23
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とろろせいろをいただきました。給された膳には蕎麦笊と少し大振りな蕎麦猪口、とろろ鉢と薬味のわさび器が配される。 蕎麦猪口には既になみなみと出汁が満たされているが、出汁の使用量が調整できないのでこれは少々困る。 是非、蕎麦徳利と猪口を別々に配してもらいたいものである。下ろし金にてわさびを擦る。 わさびも蕎麦も美味しい水との相性が良く、香りも高い。 まずは出汁を付けずに蕎麦を素で食す。 蕎麦の麺はきりっと冷水で締まっており、コシはとてもしっかり、咀嚼するにつれ蕎麦の香りが口中に充満する。 続けて猪口に麺を投入するとなみなみとした出汁の下に麺が隠れる。 ここにとろろをのせる出汁に溶けて散逸してしまう。 なので、とろろせいろの出汁は少なくていいのである。 少ない出汁の猪口に麺を投入し、顔を出した麺の上に雪のようにそっととろろを載せて一気に啜ればとろろを出汁に溶くことなく食すことができる。 ここではそれが出来ないので、出汁を絡ませた麺を別鉢のとろろにくぐらせると良い。 最後に蕎麦湯で〆て終了、薫り高い蕎麦を美味しく頂き満足しました、ごちそうさま。