「父は八百屋で、母の実家は農家。高校のときには中央市場に働きに行っていたから、生まれたときから食材に囲まれていたようなものですわ」と、軽妙に語る仲田さん。非凡な料理人を育成するのは、いわば天職のようなものでした。厚労相が決定する「現代の名工」の一人。ただ、秘伝だの門外不出だのとやたらともったいつけるのは性に合いません。「料理はサイエンスでもあるんです。一晩寝かせたカレーがなぜおいしいかを科学で説明できるように、この食材をこの温度で何分炊いたらこうなる、というのも科学です。技術はおいそれとは身につかなくても、科学ならだれでも共有できますよね」。もちろん食べることも大好き。イタリアンもフレンチもうまいけれど、年齢を重ねるごとに、「油を持たない日本食のうまさ、ローカロリーのうま味がすごくええなぁ、と感じています」。

仲田雅博(なかた・まさひろ)
大和学園 ラ・キャリエール クッキングスクール 校長
1952年3月19日京都府生まれ
京都市、西陣に生まれ、高校を卒業後、大和学園京都調理師専門学校へ入学、日本料理の道を志す。その後日本料理店の仕出し店で修行し同校の調理助手として迎えられる。アメリカ・ボストンの日本料理店「HAI HAI RESTAURANT」に3年間料理長として出向し、帰国後も引き続き教鞭を執る。2007年よりラ・キャリエール校長。また、料理に対する哲学と今後の食文化の有り方に確固たる持論を持って教育を進めている。食に対する知識と技術には、長年の経験と自信を持ち、特に京都の食材と京料理の考え方は将来の伝統的な食文化を守るべく、各行政団体の応援も行っている。また、2005年には、京都府優秀技能者表彰(現代の名工)受賞、2009年には、厚生労働大臣表彰 現代の名工「卓越技能者」表彰受賞。著書も柴田書店の基礎日本料理教本(上)(下)、PHP研究所より新・カラダにおいしい「和粗食」のすすめ他
仲田雅博さんに、とっておきのおすすめメニューを教えてもらいました!